昨今の国内映画興行において入場者特典(以降略して「入プレ」)は、子供向けアニメ映画のおまけ的な存在から「入プレを貰うために映画を鑑賞する」という現象も起こるほど強力な販促ツールに成長しました。作品規模に関わらず、入プレが配布される機会が増えており、入プレ文化が定着したと言えます。ガイエでは日本の入プレ文化に注目し、下記3つの視点から調査・分析を行いました。
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①入プレの配布状況
・2020年以降公開の販売数上位の日本アニメ28作品と入プレ配布タイプの傾向
・特典の種類まとめ
②Twitterにおける入プレについての話題調査
2020/6/1-2022/3/27の期間中、Twitter上にて入プレ関連のキーワードを含む投稿についての調査
・話題量が最も多かった入プレは?
・どんな人たちが入プレに興味があるのか?
③作品別 Twitterの話題性の効果検証
・Twitter上における公開前後入場者特典に関する話題についての作品別調査
参照:NetBase、映画公式サイト、ニュースサイト
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※ここでは分析の一部を抜粋してご紹介します。全体のレポート資料をご要望の方は、「info@gaie.jp」もしくは弊社担当までご連絡ください。
①入プレの配布状況
2020年以降公開の販売数上位の日本アニメ28作品中、22作品(79%)で入プレが実施されました。
中でも、1種類のみの配布から、複数種類の不定期配布や最大12週連続配布する作品もありました。
特にコアファン向けと見られる作品では毎週入プレが実施され、多くの種類を用意し配布する傾向がありました。
また、入プレ種類別調査で最も多かった特典はカードまたはボードであり、調査した入プレ配布ありの作品の中では16作品(73%)で配布されました。
②Twitterにおける入プレについての話題調査
2020/6/1-2022/3/27の期間で、Twitter上にて入プレ関連のキーワードを含む投稿の分析調査を行いました。
集計期間中、Twitterで最も投稿量が多かった日は『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の特典第3弾の解禁の話題で、公開3か月後のタイミングで話題化に成功したことが分かりました。
Twitter上での頻出#タグを表すワードクラウドでは、鬼滅の刃や呪術廻戦など人気作品の#タグの他、コアファンの多いFreeやfateの#タグも頻出しておりました。
③作品別 Twitterの話題性
Twitter上における公開前後の入場者特典に関する話題についての作品別のキーワードと掛け合わせて調査しました。
調査した作品中で最も入プレ関連の投稿が多かったのは、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』であることが分かりました。長期上映で通常上映だけでも約9ヶ月に渡り、8回の入プレが配布されていました。
また、各作品の話題の中で入プレの話題が占める割合が最も高かった作品は『銀魂 THE FINAL』でした。銀魂原作者描きおろしの鬼滅の刃キャラクターのイラストカードの配布、という人気作品との異例のコラボが、作品公式に加え、ニュースメディアで大きな話題となっていました。(公式投稿:https://twitter.com/gintamamovie/status/1340205267821027328)
作品別調査例:『劇場版 呪術廻戦』
■Twitter投稿数
毎回入プレ情報解禁の度に多くのリツイートが行われ、その中で最も投稿数を伸ばしたのは、2022/2/1に第三弾MAPPA描きおろしビジュアルボード(五条悟×夏油傑)の情報解禁でした。公式投稿(https://twitter.com/animejujutsu/status/1488346629828919300)は集計時点まで5.7万RT・1.2万引用・16.8万いいね、多くのエンゲージメントが獲得できました。
■ワードクラウド
ユーザーは入プレについて「良い」、「最高」の嬉しい声が多く寄せられ、写真付きの投稿も多く見られました。
また「2回目」、「3回目」などリピート鑑賞した報告も多く見かけました。
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上記調査は全体の一部を抜粋してご紹介しております。全体のレポート資料をご要望の方は、「info@gaie.jp」もしくは弊社担当までご連絡ください。
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